広東住血線虫とは
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広東住血線虫とは1935年中国で発見された寄生虫です。生息地はマダガスカルでしたが、現在は台湾やタイなどの熱帯・亜熱帯地方にも生息し、日本では琉球諸島に多く分布しています。しかし日本全国の港湾を調査するとネズミやナメクジからも広東住血線虫の発見がされており、全国に広まっていると言えるでしょう。成虫はドブネズミやクマネズミなどの肺動脈内に寄生する体長22〜23mmの線虫です。この肺動脈内に産み落とされた卵は、肺の毛細血管内で孵化し幼虫になり、肺胞から気管、食道、胃、腸を経て糞として外界に出ます。この幼虫が中間宿主である大型のカタツムリやナメクジ、淡水産のエビなどの体内に入ると、体内で発育し感染幼虫になります。ヒトが幼虫に感染した中間宿主を食べると、脳や脊髄の血管や髄液の中に寄生し髄膜脳炎の広東住血線虫症を起こし、重篤な場合には死亡することもあります。また中間宿主を触った手を口に入れたり、まれに中間宿主が這った野菜を生で食するなどして感染することもあるようです。
広東住血線虫による寄生虫感染予防
広東住血線虫に感染し脊髄から脳に侵入すると、好酸球性髄膜脳炎を起こします。感染後平均16日程度の潜伏期間を経て、激しい頭痛、発熱、顔面麻痺、痙攣、神経異常などの髄膜脳炎を発症します。典型的な感染例では2〜4週間症状が続き、自然に回復していくようです。しかしまれに後遺症を残す場合もあるので、安心はできないと思います。広東住血線虫感染予防の第一は中間宿主を生食しないことです。これは例え民間療法の健康法であってもやってはいけません。この感染に限らず寄生虫感染に関しては火を通して食せば安全ですが、東南アジアなどの流行地では中間宿主だけでなく淡水の魚介類も口にしないほうが無難です。次に、むやみに中間宿主を触らないことです。それは広東住血線虫の寄生は外観だけではわからないからです。触ってしまった場合はきれいに手を洗うことが大切です。また寄生した中間宿主が這った可能性があるため、生野菜を食べる際は丁寧によく洗って調理しましょう。広東住血線虫に感染すると特効的な治療薬はなく、治療の主体は対症療法となるため、しっかりと予防法を見につけたいものです。
寄生虫博物館で広東住血線虫を
日本国内の広東住血線虫の感染例は2000年1月から3月にかけての短期に8例あり、6月には初めての死亡例が発生しました感染は沖縄を中心に発生し、その後の感染例は本土にも広がりましたが、感染者が広東住血線虫が生息している沖縄やインドネシアや台湾へ旅行をしたなどの理由があったようです。しかし現在、日本全国で発見され増加傾向にあるようです。寄生虫の研究は古くから行われており、日本でも多くの寄生虫が存在し、その治療法が日々研究されています。また寄生虫博物館・目黒寄生虫館は世界で唯一専門に扱った博物館です。この博物館では多くの寄生虫を見ることが出来ます。私たちの体に大きな害を及ぼさないものから、広東住血線虫のように死に至るものもあります。聞きなれないものではありますが、感染の可能性は広がっているため寄生虫の基本知識や対処法などを知ることも必要かもしれません。
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最後に更新したのは 2008/12/04/ 16:52:30 です。